11月22、23日のバルセロナ週末旅行ですが、2日目は1日バルセロナ市内を観て回りました。バルセロナといえば芸術の都。ユネスコの世界遺産に登録されているアントニオ・ガウディとリュイス・ドメネク・イ・モンタネールの独創的な建築物が最大の見所です。
まずはバルセロナのシンボル、ガウディのサグラダ・ファミリア。今まで見たことがない特徴的なデザインの教会でした。尖塔のフォルム、窓のくりぬき方、聖家族の彫刻など、見慣れた教会とはあまりにもその趣きが違っていて、キリスト教的にこれでオッケーなのかと余計な心配をしてしまうくらいです。現時点でも十分に壮大なのですが、クレーンが掛かっていることかも分かるとおり、これがまだまだ建設途中。完成予定は現在のところ2256年前後と言われているので、少なくとも僕が生きている間には完成全景を見ることはできません。残念。
次にグエル公園。バルセロナの町が一望できる丘の上にガウディが設計した分譲住宅のプロジェクトです。徹底的に直線を排除した建築物ばかりらしく、これが相当奇妙です。当初は60軒の家が建てられ、それに伴い広場や道路も整備される予定だったとのことですが、あまりにも独創的だったためその内2軒しか買い手がつかず、結局途中で建設中止に追い込まれたとか。たしかに今見ても、可愛くて色合いも面白く、芸術として眺めるのには良いけれど、住むのはちょっとなあ・・・、と思ってしまいます。
そしてカサ・ミラ。ガウディがある個人の邸宅のために設計した建築物です。これも直線部分を持っていないものだから、町の中で普通の建物の横に唐突に現れ、ものすごい異彩を放っています。 特に屋上部分が強烈です。煙突や階段室が立ち並んでいるのですが、ひねりが加えられていたり、一体これはなんなんだろうと首をかしげずにはいられませんでした。トルコ、カッパドキアの奇岩群を彷彿とさせるような・・・、あちらは自然の産物ですが。
こちらはかわってドメネクによるサン・パウ病院です。ドメネクはガウディと同じくモデルニスモの代表的な建築家で、当初はガウディよりもずっと高名を馳せていました。そんな彼の代表作がこの病院で、まるで童話の世界の中のような建築物が敷地内にいくつも立っています。現在も病院として使われているため、不意に救急車が登場したりするのですが、極めてミスマッチでした。入院している患者さんたちからの評判はどんなものでしょうか。
そして最後にカタルーニャ音楽堂。これもドメネクによる作品です。柱、壁画、窓、ドアに至るまで全て独特なデザインに仕上げられています。コンサートホールなのですが、この中でオーソドックスなクラシック音楽を聴くのも少し違うかなと思わせるほどのオリジナリティでした。外装だけではなくて、音の反響とか実質的部分もきちんと考慮されているのか気になるところです。
まだまだ細かく建築物の芸術性を語れるほど僕の目は肥えていませんが、稀有な芸術家たちの独創性に触れることができた興味深い観光でした。それにしてもこれら建築物が全て同じ町にあるところが凄い。
スペインも見所いっぱいなんですね!
↑とくにカサ・ミラの写真! とっても素敵ですね!
絶対行かなくっちゃ、と思いました。
マンマ・ミーアのセットみたいで、久々にマンマ・ミーア見たくなりました♪
投稿情報: パッキー | 2008-12-08 21:01
>パッキーさん
もちろんスペインも見所満載です。
恐らくヨーロッパでも1、2を争う観光国ではないかと。
カサ・ミラ、不思議な屋上ですよねー。
投稿情報: Shibuya | 2008-12-09 06:16